ソフトバンクの子会社であるワイモバイル。
LINEモバイルも最近ソフトバンクに買収され、ソフトバンクの子会社になりました。
そのため、両者とも共通点は多いです。
- 親会社がソフトバンク
- ソフトバンク回線を提供している(LINEモバイルは他にドコモ・au回線もある)
- CMを積極的に流しており、とても有名
などなど。共通点が多いため、乗り換えの際に比較対象にされることが多いです。
しかし、実はワイモバイル利用者満足度は格安SIMの中でワースト1位。(MMD研究所の調査より)
この記事では、なぜワイモバイルの満足度が低いのか、そして私がオススメするLINEモバイルとの比較を解説していきます。
ワイモバイルかLINEモバイルどちらにしようか迷っている人の参考になること間違いなし。最後まで読めば損せずにスマホを安く乗り換えできるはずですよ。
目次
辞めておいたほうが良い!ワイモバイルの致命的なデメリット4つ
まずワイモバイルの致命的なデメリット4つを紹介します。
- 2年目から月額料金が1,000円増える
- データ量が少なく、速度制限にかかりやすい
- 速度制限にかかると、128kbpsとかなり遅くなりまともにスマホが使えなくなる
- 2年縛りがあり解約金あり
ここからは、さきほど挙げたデメリットについて一つ一つ詳しく見ていきましょう。
デメリット1:ワイモバイルは月額料金が2年目以降1,000円も値上がりしてしまう
こちらがワイモバイルの公式サイトにある料金プランです。
月額料金 | |||
プラン名 | プランS | プランM | プランL |
データ量 | 2GB | 6GB | 14GB |
通常料金 ※2年目以降 |
2,980円 | 3,980円 | 5,980円 |
ワンキュッパ割 ※1年目 |
1,980円 | 2,980円 | 4,980円 |
おうち光割 ※1年目 |
1,480円 | 2,280円 | 3,980円 |
※おうち光割というのは、SoftBank AirかSoftBank 光を利用している人だけが適用される割引です。通常はワンキュッパ割(1年目)と通常料金(2年目以降)の料金を見てください。
よく聞く「ワンキュッパ(1980円)」は一番安いプランS(2GB)の1年目だけに適用される月額料金です。2年目からは1,000円値上がりし、月額2,980円になります。
全てのプラン共通の注意点としては、この2点です。
- 安いのは1年目だけで、2年目以降は1,000円以上値上がりする
- ワンキュッパ割という名称だが、1,980円分の割引ではなく、1,000円分の割引というだけ。
よくもまあこんな分かりにくい料金プランを作ったものだと感心します。
プランS(2GB)の1,980円につられてワイモバイルに契約したとしても、2年目以降は1,000円も値上がりして月額2,980円。
格安SIMの3GBプランは平均1,600円程度ですから、ワイモバイルは約2倍の月額料金です。10分かけ放題が無料でついてくるとは言え、かなり高い料金です。
この1,000円の値上がりをよく知らずに契約すると、
なんてことになりかねません。しかもそれに気づいて解約しようとしても、違約金が9500円という2重のトラップ。(詳しくは後述)
見た目の安さに惑わされてはいけません。
LINEモバイルは途中から値上がりするでもなく、ずっと安いまま使える
月額料金の分かりやすさという点では、LINEモバイルはとても分かりやすいです。(というよりワイモバイルが分かりにくすぎるだけですが)
LINEモバイルの料金表はこちら
例えばLINEモバイルのコミュケーションフリープランの3GBなら、ずっと1,690円で利用することができます。
ここで、ワイモバイルとLINEモバイルの料金を比較してみましょう。
LINEモバイル | ワイモバイル | |
---|---|---|
プラン名 | コミュニケーション フリー |
スマホプランS |
データ量 | 3GB | 2GB |
1年目の料金 | 1,690円 | 1,980円 |
2年目以降の料金 | 1,690円 | 2,980円 |
2年間の合計 | 40,560円 | 59,520円 |
4年間の合計 | 81,120円 | 131,040円 |
2年間の合計だと約19,000円、4年間だと約50,000円もLINEモバイルの方がワイモバイルより安く利用できる計算になります。
デメリット2:ワイモバイルはデータ量が少なく、制限にかかって速度が遅くなりがち
ワイモバイルのデータ量に関して、2つのトラップがあります。
- 3年目以降はデータ量が減る
- 余ったデータを翌月に繰り越すことができない
この2つのトラップについて解説していきます。
ワイモバイルは3年目以降データ量が減ってしまう
もう一度ワイモバイルの料金プランを見てみましょう。
一番左のプランSであれば月々3GB、真ん中のプランMなら9GB、右のプランLなら21GBとデカデカと書かれています。しかし、このデータ量は1~2年目の間だけです。
プランS | プランM | プランL | |
---|---|---|---|
1~2年目 | 3GB | 9GB | 21GB |
3年目以降 | 2GB | 6GB | 14GB |
ワイモバイルは余ったデータを翌月に繰り越すことができない
特に月によってスマホの使用時間が大きく異なるという人にとっては大きなデメリットになるかと思います。
データ繰り越しできる格安SIM(LINEモバイルも繰越OK)なら、
3GBで契約中 (繰り越しあり) |
先月 | 今月 | 来月 |
---|---|---|---|
使えるデータ量 | 3GB | 2GB+3GB=5GB | 1GB+3GB=4GB |
使ったデータ量 | 1GB | 4GB | 4GB |
余ったデータ量 | 2GB | 1GB | 0GB |
- 3GBで契約中
- あまりスマホを使わなかったので、先月のデータ使用量は1GB
- 余った2GBが繰り越され、今月は5GB使える
- 動画をよく見たので、今月は4GB使用。残りの1GBは繰り越し
というように無駄なくデータが使え、プランのグレードを上げずとも安い料金プランで快適なスマホ生活が送れます。
しかし、データ繰り越しのできないワイモバイルの場合、
3GBで契約中 (繰り越しなし) |
先月 | 今月 | 来月 |
---|---|---|---|
使えるデータ量 | 3GB | 3GB | 3GB |
使ったデータ量 | 1GB | 4GB(低速化!) | 4GB(低速化!) |
余ったデータ量 | 2GB | 0GB | 0GB |
- プランSの3GB(増量あり)で契約中
- あまりスマホを使わなかったので、先月のデータ使用量は1GB
- 余った2GBが繰り越せず、今月も3GBまで
- 今月は動画をよく見たので、4GB使用。のはずが、3GB使い切って途中で速度制限にかかってしまう
と、速度制限にかかりやすくなってしまうのです。
この2つの理由から、
- 3年目以降は使えるデータ量が2/3になる
- 余ったデータを翌月に繰り越すことができない
ワイモバイルはデータ量が少なく速度制限にかかりやすいという大きなデメリットがあります。
これの何が嫌かというと、初めはプランSの3Gで十分でしょと思っていたのに、実際に使い始めると毎月制限を気にしながらスマホを使わなくてはいけないんです。
LINEモバイルは速度制限にかかりにくいサービス内容
一方で、ラインモバイルは「データフリー」「繰越可」と2つのサービス内容があるので、速度制限にかかりにくいです。
「データフリー」とは、LINE、LINEミュージック、twitter、Instagram、facebookの通信料は契約している容量はカウントされないサービスのこと。
しかも、万が一通信制限に引っかかっても、これらのSNSは速度が落ちません。
「データの繰越可」は前の項目で説明した通り、余った通信料を来月分に上乗せできる仕組み。
LINEモバイルはSNSカウントフリー(データフリー)のおかげで、他の格安SIMなら10GBプランの契約が必要なところを、LINEモバイルなら3GBのプランでOKになるというケースもあります。
仮に、LINEモバイルを3GB、ワイモバイルをプランM(6GB)で契約した時の料金を比較してみましょう。
LINEモバイル | ワイモバイル | |
---|---|---|
プラン名 | コミュケーションフリープラン | スマホプランM |
データ量 | 3GB | 9GB(3年目以降は6GB) |
1年目の料金 | 1,690円 | 2,980円 |
2年目の料金 | 1,690円 | 3,980円 |
2年間の合計 | 40,560円 | 83,520円 |
2年間の合計だと、なんとLINEモバイルはワイモバイルの半額で利用できます。もちろん、SNSをもっと使う人ならワイモバイルだとプランLにせざるを得ず、料金の差はもっと大きくなるでしょう。
デメリット3:ワイモバイルは通信制限が遅すぎる!引っかかるとイライラMAX
ワイモバイルはデータ量が少なく速度制限にかかりやすいだけでなく、速度制限にかかった後の低速モードの速度もかなり遅いです。
200kbpsと128kbps、たった72kbpsの差とあなどるなかれ。 倍率で換算したら、約1.5倍の差。200kbpsなら1分で読み込めるところを128kbpsだと1分30秒かかってしまいます。無駄な時間が増えるだけでなく、無駄なストレスも発生します。 ワイモバイルはデータ量が少なく速度制限にかかりやすい上に、低速モードも遅いという二重苦です。 LINEモバイルは低速モードの速度は200kbpsです。普通の格安SIMと同じ速度なので及第点です。 でも、LINEモバイルのすごいところは、データを使い切って速度制限にかかっても、対象のSNSなら高速通信でネットが使えるということです。 これのおかげで、動画を見すぎてしまって月末に速度制限にかかってしまったとしても、その後はTwitterやInstagramの利用をメインにして高速通信で快適に暇をつぶすといったスマホの使い方ができます。 ワイモバイルはドコモやソフトバンクなど大手キャリアと同じように契約の縛りがキツく、とても解約のしにくい格安SIMとなっています。 格安SIMは最低利用期間が半年~1年のところが多い中、ワイモバイルは2年間も必要です。 また、2年ごとにやってくる契約更新期間に解約しないと、違約金が発生する仕組みになっています。 最低利用期間の2年が経過したからといって、解約しても違約金は発生しなくなるということはないのです。 この契約更新期間に合わせて解約しないといけないというのはけっこうなストレスです。気軽に乗り換えることができなくなりますからね。キャリアでスマホを使っている人なら誰でも知っているかもしれませんが・・・。 解約しにくくさせてユーザーを引き留めようとする携帯会社も多い中、LINEモバイルは解約しやすく良心的です。 気軽に乗り換えられて、気軽に解約しやすいのがLINEモバイルです。 最後にLINEモバイルとワイモバイルの比較表をもう一度置いときます。 ワイモバイルも良さそうだしありかなーと悩んでいた人には申し訳ありません。かなり否定的な内容になってしまいました…。 しかし、ただワイモバイルを批判したかったわけではありません。私の元にはワイモバイルにして後悔したという声がたくさん届いています。「知らなくて損した」を一人でも減らせればと思ったからこその内容です。 ワイモバイルに乗り換えてしまう人を見るたび、ああ、それならLINEモバイルというもっと良い選択肢があるのに・・・、とずっと思っていました。 冒頭でも触れましたが、実際にLINEモバイルは利用者満足度ナンバーワン、それに対しワイモバイルは利用者満足度ワーストというアンケート結果が出ています。 この結果をどう受け止めるかはあなた次第ですが、被害者が増えないことを祈るばかりです。 この記事がワイモバイルとLINEモバイルどっちにしようかと悩んでいた人にとって、決定するきっかけになれば幸いです。LINEモバイルは通信制限でもSNSは遅くならない!
デメリット4:ワイモバイルは契約の縛りが2年間と長いので解約しにくい
※以前は契約更新期間は2ヶ月間でしたが、政府に怒られて3ヶ月間に改善されました。LINEモバイルは最低契約期間は1年間だけ、その後はいつ解約しても違約金なし
LINEモバイル
ワイモバイル
最低利用期間
12ヶ月
24ヶ月
違約金
9,800円
9,500円
その他条件
13ヶ月目以降はいつ解約しても違約金なし
特定の3ヶ月間の間に解約しないと違約金発生
まとめ:サービス内容は同等以上、なのに半額で済むLINEモバイルにすべき!
LINEモバイル
ワイモバイル
プラン名
コミュニケーションフリー
プランS
プランM
データ量
3GB
2GB(2年目まで3GB)
6GB(2年目まで9GB)
1年目の料金
1,690円
1,980円
2,980円
2年目の料金
1,690円
2,980円
3,980円
2年間の合計
40,560円
59,520円
83,520円
4年間の合計
81,120円
131,040円
179,040円
縛り
1年間(いつ解約しても違約金なし)
2年間(更新月に解約しないと違約金)
データ繰り越し
あり
なし
低速時の速度
200kbps(対象のSNSなら高速通信)
128kbps
その他サービス
対象のSNSが使い放題
10分かけ放題無料